こんにちは、100億円トレーダーです。
(※顔写真付きの詳しいプロフィールはこちら)
FXトレードの世界で生き残る為には「損切り」が最も重要です。
資金を溶かして退場していくトレーダーに共通することは、その殆んどが
「損切りできない」
ということにあります。
しかし、重要と分かっていても損をするのが嫌なのが人間の心理。
なかなか損切りできずに大損をこくというパターンは皆一度はやってきているのではないでしょうか。
私も過去に保有ポジションを損切りできずに160万の強制ロスカット一発退場をした苦い経験があるので、その経験から
「何故、損切りをしないといけないか?」
を解説します。
よって今回の記事は、
・どうしても損切りする事が出来ないので、どうしたら損切りできるか知りたい
・損切り出来ずに強制ロスカットされて資金を溶かしのたのでめちゃめちゃ後悔している
・損を確定させるのがイヤで損切りラインを移動してしまい結果大損。あと少しで口座残高が無くなるのでヤバい
という人に向けての記事となります。
結論から言うと、損切り出来ない人は遅かれ早かれ資金を溶かし退場する運命にあるので、トレードビジネスで長く生き残っていきたいのであれば、損切りは【絶対条件】です。
損切りができないのであれば、手持ちのお金をいつか全て失ってしまうので、最初からやらない方がいいと思います。
いきなり冒頭から厳しいことを言っているかもしれませんが、損切りできなければいずれ資金を全額失うのは、ほぼ100%確実なので
こんな事になるなら最初からFXなんてやらなければ良かった、トホホ。。
という状態になることは火を見るよりも明らかです。
私は当時たまたまネットビジネスの収益が月に100万円以上あったので、すぐに口座に資金を入れて再度トレードを開始することが出来ましたが、普通の人であればおそらくある程度の種銭を作れるまでトレード出来なくなるはずです。
もしくは資金を失ったショックで、
「FXは恐い・危ない」
となり、多くの人はトレードを辞めてしまうはずです。
まさにこれですね↓
多くはそうなるだろう。どうしてそうなるか教えてあげようか。それは痛い目見てやめるからだ。痛い目見てから人生が始まる。そんなに楽に勝てるわけはない。カモで終わりたくないならいかような結果になろうと続けなさい。 https://t.co/VnFOwaP1Eq
— 与沢 翼 (@tsubasa_yozawa) 2018年2月14日
ですから、「痛い目」をみて退場したくなければ、絶対に「損切り」をして生き残るべきです。
せっかく現存する職業の中で最も稼ぐことが出来るトレードという職業に出会えたのですから、
「損切りをしないことで資金を溶かしてこの世界から退場する」
のはもったいないと思います。
…という訳で前置きはこれくらいにして本題に入っていきます。
資金を溶かす原因の殆んどは損切りが出来ないことに起因する
資金を溶かして退場するトレーダーの大きな要因は下記の2つです(私は両方経験しております)。
【資金を溶かして退場する2つの要因】
その1:損切りできずに強制ロスカット
その2:無謀な大ロットで一発退場(資金管理が出来ていない)
この2つのいずれしかありませんが、より多くを占めるのが
「その1:損切りできずに強制ロスカット」
です。
つまり、FXで資金を飛ばしてしまう最大の理由は「損切りができない」ということです。
事実、私も損切りができずに160万の資金を溶かして一発退場させられています。
最初の段階で損切りしていれば20万くらいの損失で済んでいたのに、そこで損を確定させることができずに
もしかしたら値が戻るかも、いや戻るはずだ
と、何の根拠もない妄想で期待し続けて、どんどん含み損を拡大させていきました。
その時の心境は以下のような感じでした。
−50万
あぁっ、マジでもう損切りしなきゃ。。最初にさっさと損切りしておけば良かった。。あぁ、どうしよう。
−80万
マジヤバい。。でもそろそろ反転してくるという情報もあるし、ここにレジスタンスラインあるし、短期間で一気に上昇し過ぎだし、そろそろ下がるんじゃないの(頼むから下がってくれ)。さすがに80万もの金額損切りできないし、マジで最初にさっさと損切りしとけば良かった!
−100万
うわぁ、遂に100万超えた、どうしよう。。でもさすがにここまで上昇してきたら上げ過ぎでしょ。Twitterでも過熱感あって相場が行き過ぎているという情報もあるしここが天井でここから下がるな(頼むから急落してくれ)
−140万
あぁ、もう終わった。。全然下がらんやん。もうこんな所で損切りできない。維持率がそろそろマジでヤバい。。でもこうなったらゼロか100だわ、もうどーでもいいわ
−160万
あっ。。。
という感じで結局
「160万強制ロスカット」
の一発退場をくらい、その時、今後は絶対に何が何でも損切りする!と誓いました。
ちなみにこの時は本来の損切り額は確か4-5万くらいでしたが、週明けの窓開けスタートで大きく値が飛んでしまい、その結果含み損20万くらいになってしまったこともあってスパっと損切りできませんでした。
…という言い訳を一応しておきます。これに懲りて週跨ぎのトレードは絶対にもう二度としないと誓ったことは言うまでもありません
私の悲惨なエピソードで「損切りの重要性」が分かって頂けましたでしょうか。。
何度も言いますが、FXトレードの世界で生き残る為には「損切り」が最も重要であり、損切り出来ない人は遅かれ早かれ資金を溶かし退場していくんだということを肝に銘じてください。
なぜ、損切りが出来ないのか?
なぜ、損切りすることができないのか?
多くの負けトレーダーを見てきた結果、以下の4つの理由から損切りできない人が多いんだなというのが分かりました。
【損切りできない理由】
1.相場のことが何も分かっておらずそこで損切りすべき理由を知らない
2.精神的(感情的)に損を確定させるのがイヤ
3.過去に損切りせずに放置していたら戻してきて助かった経験がある
4.損切りがトレーダーの最大の優位性であることを分かっていない
では、1つずつ解説していきます。
1.相場のことが何も分かっておらずそこで損切りすべき理由を知らない
損切りできない最大の理由は、
「相場のことが何も分かっていない」
ということです。
例えば、あなたが今現在ドル円の買いポジションを保有していたとします。
どういう理由で買ったのかは分かりませんが、私であれば上昇する優位性があってかつ取るリスク以上に大きなリワードが見込めると判断した場合にロングします。
つまり簡単に言うと、幾つかの根拠から
上昇する期待値が高く&伸びる可能性が高いな
と思っているからロングしているのです。
では、その上がると思った根拠(=上昇の優位性)が無くなれば?そしてむしろ下にいく優位性の方が高くなれば?
もうその時点でロングで保有している意味は一切なくなります。
だからポジションを持っていても仕方ないので、さっさと損切りするのです。
このように、相場のことが理解できていれば、自分の感情ではなく、常に「根拠」や「優位性」というもので判断するので、【損切りできない】ということは無くなるはずです。
損切りできないのはメンタルの問題ではなく、相場への理解の欠如が原因です。運転中赤信号で必ず止まれるのは、そのまま進めば大きな事故に繋がると自分が完璧に理解しているからです。損切りできないのは、チャートからの赤信号が認識できていないからで、それが見えればそこでは無心で切れるのです。 pic.twitter.com/4AONlpAX3C
— M.HASEGAWA (@Fx_Trader_Style) 2019年1月14日
損切りできないという人は、基本的に相場のことが分かっておらず、そこで「損切りすべき理由を知らない」のです。
相場に夢を抱き、戻ってくることを期待して祈っているだけです。
祈って相場が思惑どおりに動いてくれれば世話ないですが、だいたい祈っている方向と逆方向に進み続けます。
そして含み損がどんどん膨らみ口座残高が不足して「強制ロスカット」が発動され、全資産を溶かします。
これが損切りできない人の末路です(昔の私です)。
よって、これが原因で損切りできない人は、まずは「相場の知識」を身につけるべきです。
相場の世界は【知識】や【技術】がなければ決して生き残る事ができない厳しい世界ですから、大前提として必ず知識を身に付け相場の理解を深めて下さい。
全てはそこから始まります。
なお、相場の本質を学ぶには、私が書いた4つの鉄板エントリーパターン解説マニュアル(PDF256ページ)がオススメです。
2.精神的に損を確定させるのがイヤ
精神的に損を確定させるのが嫌で損切りできないというケースもあります。
自分の間違いを認められず自己否定できないトレーダーがよく陥るケースです。
ちなみに、なぜ精神的に損を確定させるのが嫌かと言うと、
「相場から自己否定されることへの恐怖」+「金銭的損失の恐怖」
の2つがダブルで襲ってくるからだと言われています。
この否定&金銭的損失の恐怖は、
「死の次に恐い感情」
と言われているため、人間の本能的に損切りが出来ないのはある意味論理的整合性が取れているとも言えます。
ですが、これも実は、
「相場のことが何も分かっておらずそこで損切りすべき理由を知らない」
から来るものであり、相場の知識を身に付け、根拠や優位性に基づく理にかなったトレードが出来るようになれば解決します。
何故なら、相場の本質が分かり「そこで損切りすべき理由」が分かってしまえば、損切りしないことは損失を拡大させる可能性が出てくるため、逆に精神的に耐えられなくなるからです。
資金を増やすには、いかに損失を限定し続けられるかが重要です。大きく勝つことは誰でもできますが、多くは適切な損切りができない・分からないために結局は資金を溶かしていきます。トレード前に明確な損切りラインを確認できてはじめてエントリーが可能で、事前に撤退のシナリオは確定しています。 pic.twitter.com/svDEJxFmYd
— M.HASEGAWA (@Fx_Trader_Style) 2018年6月1日
また相場のことが分かってくれば、
トレードはトータルで勝つものであり1回1回の勝敗にはあまり意味がない
ということを理解してきます。
1回1回の結果はランダムです。
そのトレードが勝つか負けるかは誰にも分かりません。
ですが、
「勝ったり負けたりを繰り返しながらも結局のところはトータルでプラスになるような優位性のあるトレード手法」
を持っているかどうかが重要であり、1回1回の勝敗はあまり関係ありません。
仮に勝率80%のスーパートレーダーでも100回のうち20回は負けるのですから、トータルで利益を残していくには、いかに損切りを素早くして、
「負けの損失額を少なくしていくか?」
がポイントとなります。
何勝何敗と考えることにも意味はない。
問われるのは勝率ではなくトータルでどれだけの損得になっているのかという絶対額だから。
損切りの早さでいえば、今の僕はトレーダーのなかでも上位に入ると思う。
買った値段は関係なく、得していても損していても、これから下がりそうだと思ったらすぐに売ってしまう。
初心者はこの損切りができずにつまづきやすい。
「損したくない、損を認めたくない」
という人間的な感情が、相場では敗北につながる。
すばやい損切りはものすごく重要。
これはテクニックというよりは心構えに近い。
cis(230億円トレーダー)
引用:一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学 -230億円稼いだ勝つ思考-
重要なのは勝率ではなく、トータルの利益。
そう考えられるかどうかが勝つための鍵となる。
僕の場合、利益になる取引は3割くらいしかない。
小さな損を重ねながらも、たまに大きな得をしようという発想。
これが逆になり、小さな得をいっぱいしていて、たまに大きな損をするようになっていると要注意。
cis(230億円トレーダー)
引用:一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学 -230億円稼いだ勝つ思考-
ですから、こういう相場の本質的なことが分かっていれば、
損切りできない。。
なんてことはなくなり、むしろさっさと小さい損で損切りして次のトレードに備えるようになります。
また「金銭的損失の恐怖」を感じるということは、その損切り額は今のあなたの資金サイズから見たら大き過ぎるということなのでロット数の見直しをオススメします。
ポジションサイズが大きすぎると、当然損失も大きくなりますから、その損を許容できなくなります。そして損切りできないまま、そのままずるずるといって最終的に資金を溶かしてしまいます。
極端な話、損切り金額が100円であれば、思惑方向とは逆方向へ進めばさくっと損切りできますよね?
ですからそれが出来ないということは損切り額が今のあなたに取って大き過ぎるのです。
3.過去に損切りせずに放置していたら戻してきて助かった経験がある
多くの人はこの経験があるのではないでしょうか?
私もあります。
ですから160万の強制ロスカット一発退場の時も
・自分に都合のよい情報ばかりを集めて損切りしないことを自己正当化して
祈りながらずっと待っていました。
結果は何度も言うように戻ってくることもなく、毎日含み損の残高が増え、証拠金維持率が下がっていき、遂には維持率が基準に達したため、あっけなく強制ロスカットされ160万の損が確定しました。
損切れない未熟なトレーダーは、価格が再度戻ってくることを祈り、運良く反転して利益になると歓喜の声を上げます。しかしながら、トレードは結果良ければ全て良しの世界ではありません。相場は稼ぐ価値のないトレーダーを決して野放しにせず、幸運にも得られた利益などすぐに回収にやってくるのです。 pic.twitter.com/pT3HErybZI
— M.HASEGAWA (@Fx_Trader_Style) 2019年1月10日
このように、
「過去に損切りせずに放置していたら戻してきて助かった経験があるから」
と言ってそれを何度もやっていると遅かれ早かれ全資産をほぼ100%の確率で失うことになります。
まだ仮に全資産を失うまではいっていなくても、これをしている限りいずれ全資産を失うことになりますので、今スグに辞めるべきです。
相場は生き残りゲームであり、大きな損失を出して退場することは絶対にあってはなりません。
4.損切りがトレーダーの最大の優位性であることを分かっていない
下記ツイートを見てください。
利をどこまで伸ばせるかは、未来の値動きである以上、期待値として考慮できても完璧には分かりません。しかしながら、損切りラインは過去の値動きから明確にでき、その取引にかかるリスクは予め完璧に把握可能です。あらゆる不確実性の中で戦うトレーダーに与えられた、唯一確実性のある武器なのです。 pic.twitter.com/iFvIttRfCU
— M.HASEGAWA (@Fx_Trader_Style) 2019年4月3日
とありますが、これが全てを物語っています。
相場の先は誰にも分からず何が起こるか分かりません。
そのような中で損切り「だけ」は最初から分かっています。
というか損切り額は事前に自分で決められますからコチラ側でコントロールできますよね?
ですからトレーダー側で唯一、自由自在にコントロールできるものが損切りであり、この損切りこそがトレーダーが持つ【最大の優位性】なのです。
この概念が分からないとトレードで勝ち続けることは恐らく一生無理だと思います。
相場において「損切り」以外の他のことは例外なく全て、全てですよ、コントロールする事はできません。
どこまで伸びるかも分からないし、どこで反転してくるかも分かりません。
もちろんテクニカル分析をしていけばある程度のことは「優位性」として考慮する事はできますが、未来のことなので実際に何が起こるかは誰にも何も分からないのです。
そんな中で唯一最初から分かっていて、そして確実なものは?
そう「損切り」のみです。
不確実性が支配する相場の中で、損切りだけが唯一コチラで「確定」させることができる【確実なもの】なのです。
利大ばかり考えても、利益はどこまで伸びるのかは全く分からない。
が、
損失は最初から分かる。
よって「損切り」のみが唯一トレーダーに残された自在にコントロールできる最大の優位性であり、この優位性を活かせない・気付かない人はおそらく勝ち続ける事はできない。
いかに損を小さくするか。
— 100億円トレーダー (@million_trader8) 2019年11月26日
よってこれを使わない手はありません。
というか、これ「しか」トレーダーは使えないのです。
この考えを本当に受け入れることが出来れば「損切りできない」ということは無くなります。
では、どうしたら損切りができるようになるのか?
どうしたら損切りができるようになるのか?ということですが、それは下記の4つの方法となります。
【損切りができるようになる4つの方法】
1.相場の本質を学ぶ(=知識を付ける)
2.「損切り額=儲かるかもしれないゲームに参加する為の入場料」と考える
3.トータルで利益を出すことが重要であり1回1回の勝敗にこだわらない
4.一度資金を溶かしてしまえば良い
この4つです。
それでは、1つずつ解説していきます。
1.まずは相場の本質を学ぶ
損切りできない人の多くは、相場に対する【知識】も【技術】もありませんから、そこで損切りすべき理由を分かっていません。
だから損切りできません。
要するに、
このラインを割ると上昇する優位性は消え下落に対して優位性を持つことになるから、今持っているロングポジションを保有する意味がなくなる。だから損切りする
というような意思決定をする為の知識・材料を持っていないのです。
相場への知識があり、
「そこで損切りすべき理由」
を分かっていれば、そのポジションを持っていても意味がない上に損失が拡大していくことを知っているので何の躊躇もなく、というかむしろ喜んで損切りするようになります。
ですから先ほども言及したと思いますが、まず損切りできない人がやるべき最初のステップは、
「相場の知識」
を身につけ、そこで損切りすべき理由を知ることです。
私も様々な教材から「相場の本質」の知識を身に付けましたので、今では損切りしないなんてことは論外中の論外の行為となっております。
ハッキリ言って、損切りできないと言う人は、
私は相場の知識が何もない素人です
とドヤ顔で言っているようなものです。
そんな素人を継続的に勝たせるほど相場の世界は甘くありません。
2.損切り額=儲かるかもしれないゲームに参加する為の入場料と考える
損切り額を、もしかしたら数万・数十万稼げるかもしれないゲームに参加する為の「入場料」と考えれば楽になります。
損切り出来ない人は、もしかしたら数万・数十万儲かるかもしれないゲームに参加する為の
「入場料」
だと考えれば良い
そしてその入場料以上は損しないのだから、あとは自分の資金サイズや感情と相談して、いくらまでなら「入場料(=損切金額)」を払っても平気か?と考えてロット数を決めれば良い pic.twitter.com/5w7N7qe0jM
— 100億円トレーダー (@million_trader8) 2019年9月2日
例えば1ロットで取引していて損切りまでの距離が20pipsの場合、損切り額は2万円になりますから、
「1ロットあたり2万円の入場料を払って100pips(10万円)以上稼げるかもしれないゲーム」
に参加すると考えてみれば良いと思います。
2万円払うことで、10万円儲かるかもしれない権利を買うとも言えます(実際は2万円失うリスクを呑み10万円を獲得できるかもしれないゲームに参加するということ)。
仮に10万円儲からなくても、最悪2万円を失うだけです(しかもその2万は最初から確定しています)。
東京ディズニーランドに入って楽しい時間を過ごす為に、入場料7,400円を払うのと同じ感覚です。
違うのは、入場料を払い
・東京ディズニーランド=夢の国に入りそこで楽しく過ごせる権利を得られる
かだけの違いであり、それ以外は全く同じ構図です。
このように考えれば多少は損切りが楽になると思います。
そしてこの入場料(=損切り額)は事前に決めているので、仮に負けても入場料以上の金額が減ることはありません。
先ほどの例で言うと2万円以上負けることはありません。
こう考えるとせっかく入場料以上は絶対に負けないゲームに参加しているのに、
「損切りをしないことで自ら進んで【入場料以上の損失】を出している」
ことが分かるため、損切りしないことがアホらしくなると思います。
先ほどの例で言うと、2万円以上失うことは絶対にないのに、損切りをしないという選択肢を取ることで、
−5万
↓
−8万
↓
−10万
↓
−20万
と自ら損失を拡大させっていっています。
まさに自爆行為であり、いかに損切りしないことが馬鹿馬鹿しいことか分かるはずです。
なお、上記のように考えてもそれでもまだ入場料(=損切り金額)に悔しさや苦しみを感じるのは、例えばディズニーランドの場合だと、入場料を払うことで
アトラクションに乗れて最高!
家族/恋人と楽しい時間を過ごせて幸せ^^
子供の笑顔を見れて最高な時間!
などの何かしらの「価値提供」を受けますが、トレードの場合はこれらが一切なく、
「ただ入場料を失うだけ」
という状態になるため、悔しくなるのだと思います。
ですが、逆に言うとディズニーランドの場合は入場料以上の収益を得られることはできません。
トレードの場合は入場料を払っても価値提供は受けないですが、それ以上に儲けられるかもしれない機会を得ることが出来るのですから、悔しくなる必要はありません。
あとは自分の資金サイズと相談して、いくらまでなら入場料(=損切り金額)を払っても大丈夫なのか?を考えてロット数を決めていけばいいだけです。
このロット数の決め方に関しては、FXのロット数の決め方をどこよりも詳しく解説する【たったの3ステップで完結】にて詳しく解説していますのでそちらをご覧ください。
3.トータルで利益を出すことが重要であり1回1回の勝敗にこだわらない
資金を溶かすトレーダーに共通していることは1回1回の勝負にこだわり過ぎて「トータルで勝つ」ということを忘れていることです。
一つ一つのポジションに執着し過ぎると、負けたくないという思いから損切りが遅れます。「トータルでプラス」にするのがトレードであり、それは切るべき時に切る最小限の損失があって初めて可能になります。また戻ってくるなどと言い訳するのなら、一旦しっかり切って改めて底から入り直せば良いのです pic.twitter.com/YWAyJs2h9h
— M.HASEGAWA (@Fx_Trader_Style) 2017年9月20日
トレードはトータルで利益が出ていればOKです。
というかトレードに限らず通常のビジネスでも同じです。
【ビジネスの場合】
売上 ー 経費 = 利益
【トレードの場合】
勝ちトレード(利確)ー 負けトレード(損切り)= 利益
トレードしかり、どのビジネスにおいても経費ゼロで売上だけ増えていくなんてことはあり得ません。
上手に経費を使いながら売上をあげていくものです(トレードの場合、経費は損切りに当たります)。
私もネットビジネスをやっていた頃は毎月50万くらいの広告費(=経費)をかけて月に300万-400万を稼いでいましたが、
「50万を払っているからこそ300万-400万の収益を稼ぐことが出来た」
と言えます。
この場合、利益は約250万-350万になりますが、もし私が、
50万も払いたくないなぁ
などと言って広告費をかけなければ月に100万弱くらいしか稼げなかったと思いますので、50万を払わないばかりにトータルで見たらかなり「損」していることが分かると思います。
これと同じことがトレードにも該当します。
通常のまともなトレーダーであるならば、「勝ったり負けたりを繰り返しながら、それでもトータルで見た時に利益が出ている」という優位性のある売買ルールに基づいてトレードしているはずです。
「勝ったり負けたりを繰り返しながら、それでもトータルで見た時に利益が出ている」
ということはどんなに凄いスーパートレーダーでも負けているということであり、当然のことながらトレードにおいて勝率100%なんてものは不可能です。
つまり、負けトレードをなくそうとするのではなく、損失額を限りなく小さく抑えることによって資金を守り、トータルで勝てば良いという姿勢を持つことが大変重要なのです。
1つ1つのトレードの勝ち負けを意識し過ぎているトレーダーは、
「負けること」
に対して強い拒否感を持ってしまうのでレートが自分の思惑とは違う方向に動き始めたときに、その事実を受け入れることができないので損切りできず、塩漬けになり、結果全ての資金を溶かします。
今のポジションに執着し過ぎると、負けたくないという想いから損切りが遅れます。トータルでプラスにするのがトレードであり、それは切るべき局面で切る最小限の損失があって初めて可能です。損切りもトレードの一部であるため逃れることはできず、これを適切に行えるのもトレーダーとしての技術です。 pic.twitter.com/65YgOauPLs
— M.HASEGAWA (@Fx_Trader_Style) 2018年4月3日
全てのトレードで勝つことは不可能という事が腑に落ちていれば、負けを受け入れて撤退シナリオ通りに躊躇なく損切りし、次の取引に向えます。損は嫌だ!といくら拒んでも、トレードを続ける以上損切りから完全に逃れることはできません。管理された最小限の損失の上に、トータルのプラスは生まれます。 pic.twitter.com/KD30cwsL52
— M.HASEGAWA (@Fx_Trader_Style) 2018年6月20日
これでは本末転倒です。
トレードをする上で最も大事なことは、トータルで勝つということを意識してその為に
「素早い損切りと利を限りなく伸ばすこと(つまり損小利大)」
を心がけ、そして実行していくことです。
事業で言えば、
「経費をできるだけ少なくしていかに売上を増やしていくか?」
を考えるのが経営者の役割ですが、トレーダーの場合は、
「損失をできるだけ少なくしていかに利益を大きくしていくか?」
にその技量が現れるということです。
損失をゼロにすることは絶対にできず、負けは「必要経費」だということです。
そしてその経費を使ってトータルで利益を出していけばOKなのです。
負けていく人はとにかく勝つ事が全てであり、勝ち続けている人はいかにトータルで利益を残せるかを考えています。トレードもビジネスと同様売上げるために必要な経費・損切りは存在し、支払うべきものはさっさと支払わなければいけません。無駄な経費を削減するだけで、手元に残る利益は変わります。 pic.twitter.com/Ci3gxczzct
— M.HASEGAWA (@Fx_Trader_Style) 2018年10月12日
4.一度資金を溶かしてしまえば良い
これは最終的な荒治療ですが、ここまで言ってもまだ損切りできないと思う人は、一度自分で「資金を全額溶かす」という経験をしてみればいいと思います。
これが一番効きますよ!
全ての資金を失いますから、損切りしないという「愚かさ」が身に染みて分かり悔やんでも悔やみきれないという状態になるでしょう。
ですが、それでいいです。
痛い目を見た時に人間は本当の意味で「深く学習」しますから、そこから反省・改善してまた再出発していけばいいだけです。
ですから一度実際に資金を溶かしてみてください。
最高の経験になると思います。
だってその経験によって「損切りの重要性」が十二分に分かるようになるのですから。
まとめ
いかがでしたか?
損切りできない・しないことで、どういうことが起こるのか?と同時に、
「どうすれば損切りできるようになるのか?」
も分かったと思います。
一応まとめておきます。
【損切りできない理由】
その1:相場のことが何も分かっていないから
その2:精神的に損を確定させたくないから
その3:過去に損切りせずに放置していたら助かったことがあるから
その4:損切りがトレーダーの最大の優位性であることが分かっていないから
【損切りできるようになるには?】
その1:相場への理解を深める
その2:損切り額は儲かるかもしれないゲームに参加する為の入場料だと考える
その3:1回1回の勝負にこだわらずトータルで勝てばいいという意識をもつ
その4:一度資金を溶かして痛い目を見ればよい
結局のところ私が最も言いたいことは、相場の本質を知り知識と技術をつけることによって相場のことが分かるようになれば「損切りできない問題」は全て解決するということです。
相場への理解を深めていけば、
「そこで損切りすべき理由」
が分かることはもちろん、
トレードはトータルで勝つものであり1回1回の勝敗にこだわる必要はない
や
勝ったり負けたりしながらもトータルで利益が残る優位性のある売買ルールを持つことが重要
など、相場で長期的に勝ち続けていくためのセオリーを知れるようになります。
ですから、トレードをビジネスとして長期的に続けていきたいと思っている人は、まず相場の知識を身に付けるようにしてください。
そしてその知識を武器に相場に望み経験値をあげて【技術】を磨いてください。
もちろんたくさん失敗はしますが資金を溶かして退場してしまうようなことにはならないと思います。
退場さえしなければ日々トレードスキルを磨くことができますし、相場は明日も明後日も1年後も5年後も存在していますから、近い将来トレードで莫大な収益をあげて人生を謳歌している自分になっていることでしょう。
是非、焦らずゆっくり、でも確実に日々一歩一歩前進していき夢を掴んでいきましょう。
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