こんにちは、100億円トレーダーです。
(※顔写真付きの詳しいプロフィールはこちら)
今回は、
エントリーした途端にいつも逆行して損切りされる!なぜだ?なぜなんだ?!なんで俺がエントリーすると逆行ばかりするんだよ!まじで腹立つ(怒)!
という方へ向けての記事となります。
- 上がると思ってエントリーしたら、いきなり下げ始めて即効で損切り
- 下がると思ってエントリーしたら、いきなり上げ始めて即効で損切り
など、まるで誰かがあなたの注文を見て裏で操作しているかのようにエントリーした直後に相場が逆方向に動くというのは、あなたを含めて多くの人が経験していることです。
私も初心者時代、エントリーした瞬間にいきなり逆行し即効で損切り、ということはよくやっていました。
ムカつき過ぎてマウスを思いっきり叩き壊したことがあります(苦笑)
では、なぜ自分がエントリーした瞬間に逆に動き始めるのでしょうか?
そこには明確な【答え】がありますので、今回の記事ではその答えと、エントリー直後の逆行を減らすための解決策をお伝えしていこうと思います。
自分がエントリーした直後に逆行して損切りばかり!とにかく腹が立つ!と悔しい思いをしている方は是非参考にして頂き、勝ちトレーダーへの道を一歩進みましょう。
【この記事を読めば…】
・なぜエントリーすると逆行ばかりするのか?の理由が分かる
・逆行しやすい5つの局面が分かる
・エントリー直後の逆行を減らす方法が分かる
なぜ、エントリーすると相場が逆に動くのか?
なぜ、あなたがエントリーするといきなり逆に動き出すのか?
もったいぶっても仕方ないので、結論をお伝えします。
それは、
「あなたに環境認識能力(=チャートを読む力)がないから」
です。
ただ、それだけです。
チャートを読む力(=環境認識能力)とは、例えば下記のチャート画像を見て、
・待つ場合、どのような状態になればエントリーすることができるのか?
・エントリーした後、どの辺りまでレートが伸びると考えているのか?
・上位足のトレンドと方向は合っているのか?
・近くに抵抗勢力はいないか?
などをチャートから判断するスキルのことを言います。
この「チャートを読む力」があれば、
- 逆行しやすく損切りになる可能性が高いポイント(=伸びにくい局面)
- 逆行しにくく素直にレートが伸びやすいポイント(=伸びやすい局面)
が分かるようになるので、エントリーした直後に逆行して即効で損切りされるということはほとんどなくなります。
事実、現在の私がそういったトレード(=エントリーした直後に逆行して即効で損切りされる)をすることはほぼありません。
何故ならチャートを読む力があり、逆行してくる可能性が高いポイントでは絶対にエントリーしないからです
ですので、
エントリーした途端にいつも逆行して損切りされる!なぜだ?なぜなんだ?なんで俺がエントリーすると逆行ばかりするんだよ!怒
という気持ちが湧いてくるのは分かりますが(昔の私も同じような気持ちでしたので…)、腹が立つ気持ちを抑えて、チャートを読む力を身に付ける為の努力をしましょう。
それが最大の近道です
チャートを読む力を身に付ければ、
- 逆行しやすく損切りになる可能性が高いポイント(=伸びにくい局面)
- 逆行しにくくレートが伸びやすいポイント(=伸びやすい局面)
が分かるようになるので、自分がエントリーすると相場が逆方向に動きだすということはかなり少なくなります。
では、どうすれば「チャートを読む力」を身に付けることができるのか?
それをこれからお伝えしていきたいと思います。
が、その前に、どんな局面でエントリーすると逆行に合いやすいか?その具体的局面を何個かピックアップして紹介していきたいと思います。
エントリーした直後にいつも逆に動いて損切りされるという方は、これから紹介する局面でエントリーしていないかチェックしてみてください。
逆行しやすい主な5つの局面
逆行しやすい主な局面は下記の5つです。
この5つの局面を避ければ、自分がエントリーした直後に逆行してきて損切りされるということが限りなく少なくなります
【逆行しやすい局面】
1.上位足のサポートライン・レジスタンスライン付近でのエントリー
2.上位足の押し目・戻り目付近でのエントリー(=トレンドに逆らったエントリー)
3.レートが伸びきった所でのエントリー
4.レンジ相場でのエントリー
5.よく分からない相場でのエントリー
(※それぞれの項目にジャンプすることができるようにしていますので、気になる項目があれば先にそこをお読みください)
ちなみに一応確認ですが、あなたがエントリーしてすぐに逆行してくるということは、あなたがエントリーしたポイントのすぐ近くに、
【反対勢力(=あなたが買いなら売ってくる勢力、あなたが売りなら買ってくる勢力)】
が多くいるからだということを理解していますか?
例えばあなたが買いエントリーしたポイントのすぐ上に、大勢の『売り勢力』が待ち受けていたらどうなるでしょうか?
レートは伸びると思いますか?
あなたがエントリーした後に買ってくれる人がたくさんいるからレートは伸びていくのに、すぐ上に大勢の『売り勢力』がいたらそこから大量の売り注文が入ってくるためレートが伸びていくことはありませんよね。
仮に一旦少し上昇したとしてもすぐ上にいる『売り勢力』からの売り圧力によってレートが戻されて逆行していく可能性が大いにあります。
このように、トレードというのは「反対勢力」が強いところではトレードができないわけです。
エントリーした後にすぐに逆行してくるということは、「反対勢力」が強いところでトレードしているんだということをまずは自覚しましょう。
それでは、この「反対勢力」の概念を入れつつ、逆行しやすい5つの局面について一つずつ解説していきます。
1.上位足のサポート・レジスタンスライン付近でのエントリー
まず1つ目の逆行しやすい局面は、
「上位足のサポートライン付近での売りエントリー&レジスタンスライン付近での買いエントリー」
です。
説明がややこしくならないように、上位足のサポートライン付近で売りエントリーする場合で説明していきます。
レジスタンスラインでも同様の現象が起こっているので置き換えて考えてみてください
上位足のサポートライン付近には多くの資金がそこに投入されて「買いの圧力」が強くなるので、基本的にはライン付近で反発してくる優位性の方が高いです。
例えば下記のチャートを見てください。
上記チャート図はドル円4時間足チャートですが、太い黒線で引いたラインが日足レベルのサポートラインとして機能しています。
ですので、このサポートラインまでレートが下げてくると買ってくる勢力が大勢いるので、このサポートライン付近まで下げるとそこで反発し、上昇に転じてきます。
よって、このようなサポートライン付近で下記チャート図のように売ったりすると(=ピンク矢印)、かなり高い確率でエントリー直後に逆行し、損切りにかかってしまいます。
では、このサポートライン付近にはどのような買い注文が入ってくるのでしょうか?
具体的に説明しやすいように同じ局面の1時間足チャートを使って説明していきます。
まず、既にサポートラインが引けているのでレートが□部分にある時くらいから、このサポートラインの直上に
【予約の新規買い注文】
を入れているトレーダーが数多くいます。
また、□部分あたりから売っているトレーダー(=ピンク矢印)も日足レベルのサポートライン付近で反発してくる可能性が高いことを分かっていますから、
【決済の買い注文(これも予約)】
をサポートライン直上に入れてきます。
明確に分かるサポートラインというのは利確の一旦の目安となりますから、当然そこには決済の買い注文を入れてくるトレーダーがたくさん存在します
これにプラスして□部分あたりから売っていて、予約の決済買い注文をいれずに相場を見ていたトレーダー達も、日足レベルのサポートラインに到達するのを確認して、
【手動で決済の買い注文】
を入れてきます。
もしくはサポートライン到達後しばらくレートを監視し、下げ止まったのを確認してから決済の買い注文を入れてくるトレーダーもいます
更に、まだ買いポジションも売りポジションも持っていないトレーダーが、日足レベルのサポートライン到達でレートが下げ止まるのを確認して、
【新規の買い注文】
を入れてきます。
更に更に、前回安値の①の部分から買いポジションを持っていてまだ保有しているトレーダー達が、再度サポートライン到達でレートが下げ止まったことを確認して、
【追加の買い注文②】
を入れてきます。
このように、この日足レベルのサポートライン付近では様々な思惑の買い注文が大量に入っているため、かなり多くの資金がそこに投入されて「買い圧力」が「売り圧力」よりも強くなっています。
ですので、下記チャート図のピンク矢印のようにサポートライン付近で売ったりすると、エントリーした瞬間に逆行され、損切りされてしまうのです。
これがサポートライン付近で起こっている基本的な大衆心理&注文の状況ですので、サポートライン付近で売る行為は、逆行されて損切りに合ってしまう優位性が非常に高いと言えます。
まとめると、上位足のサポートライン付近には下記の買い注文が溜まっていることになり、買い圧力が相当強いということが言えます。
【上位足のサポートライン付近での買い注文】
1. あらかじめサポートライン直上に予約の新規買い注文が入っている(※これが一番多い)
2. 売っているトレーダーがサポートライン直上に予約の決済買い注文を入れている
3. 売っているトレーダーがサポートライン到達で決済の買い注文を入れてくる
4. 売っているトレーダーがサポートライン到達後下げ止まるのを確認して決済の買い注文を入れてくる
5. サポートライン付近で下げ止まったのを確認して新規の買い注文を入れてくる
6. 前回の安値から買っていたトレーダーがサポートライン付近で下げ止まったのを確認して追加の買い注文を入れてくる
レジスタンスラインは同じ考えのまま、これを逆にすればいいだけです
▼レジスタンスラインの例その1
▼レジスタンスラインの例その2
▼レジスタンスラインの例その3
2.上位足の押し目・戻り目付近でのエントリー
逆行しやすい局面その2は、
「上位足の押し目付近での売りエントリー&戻り目付近での買いエントリー」
です。
先ほど説明した、
「上位足のサポート・レジスタンスライン付近でのエントリー」
とほぼ同じ考え方でいけますが、一応これもチャートを使って説明していきます。
説明が分かりやすいように、上位足の戻り目付近で買いエントリーした場合で説明していきます
例えば下記チャート図をご覧ください。
戻り目付近での買いエントリーとは上記チャートのピンク矢印付近で買ってしまうことです。
完全にFX初心者がやりがちなエントリーパターンです、なぜダメなのかこれから説明していきます
まず、上位足である4時間足は既に「下降トレンド」に入っています。
下降トレンドということは、買っているトレーダーより売っているトレーダーの方が多い状態であり、かつ買いたいトレーダーより売りたいトレーダーの方が多い状態です。
つまり相場参加者の多くが「下目線」であり、まだ下落が続くだろうと考えるトレーダーが多く、その殆どは
戻ってきたら売っていきたい
と思っています。
(※相場参加者の多くが「下目線」だということがとても重要なのです)
下降トレンドということは、売っているトレーダーの方が多くいる証拠なので全体の流れは『下』です。
こんな局面で買おうとしているのは、チャート(=大衆心理)が読めないトレーダーだけですね
その為、意識されそうなレジスタンスラインや下降中のMAにレートが近づいてくると売り圧力が強くなり、そこから下げていきます。
では、上位足の戻り目(=レジスタンスライン付近や下降中のMA付近)にどのような売り注文が入っているのかを具体的に見ていきましょう。
まず、4時間足で既に下降トレンドに入っており「下げ方向の優位性」の方が高いため、レートがまだ下記チャート図の□部分くらいにある時からレジスタンスライン(黒い太線)付近に、
【予約の新規売り注文】
を入れているトレーダーが数多くいます。
また、ピンクの矢印あたりから買っている逆張り系トレーダー達もレジスタンスライン(黒い太線)付近で反転・下落してくる可能性が高いことを分かっていますから、
【利益確定の売り注文(これも予約)】
をレジスタンスライン直下に入れてきます。
これにプラスしてピンクの矢印あたりから買っていて、利益確定の売り注文(予約)をいれずに相場を見ていたトレーダー達も、レジスタンスラインに到達するのを確認して、
【手動で手仕舞いの売り注文】
を入れてきます。
更に、まだ買いポジションも売りポジションも持っていないトレーダー(=下降トレンドで売り損ねた人達)が、レジスタンスライン到達でレートが上げ止まるのを確認して、
【新規の売り注文】
を入れてきます。
更に更に、前回高値の①の部分から売りポジションを持っていてまだ保有しているトレーダー達が、再度レジスタンスラインでレートが上げ止まったことを確認して、
【追加の売り注文②】
を入れてきます。
ちなみに、最も売り注文が入るのは、下記チャートのピンク矢印部分の1時間足レベルのWトップネックライン割れの所です
このように、この上位足の戻り目(=レジスタンスライン)付近では様々な思惑の売り注文が大量に入っている(入ってくる)ため、かなり多くの資金がそこに投入されて「売り圧力」が「買い圧力」よりも強くなっています。
ですので、下記チャート図のピンク矢印のようにレジスタンスライン付近で買ったりすると、エントリーした瞬間に逆行され、損切りされてしまうのです。
確かに、この部分は1時間足以下の下位足で見れば、直近の1時間足レベルの戻り高値を超えているため上昇トレンド転換しており、トレンド転換後の最初の押し目の部分なので買いたくなる気持ちは分かります。
ですが、先ほどから説明しているように、下記チャートのレジスタンスライン直下には上位足からの大量の「売り注文」が入っており、その注文数は買いの注文数を圧倒的に上回っています。
これらの売り勢力の強さによって、買い勢力は呆気なく負けてしまいます。
戦争で言えば「5万人の大軍」にわずか「1,000人程度の軍」が立ち向かっていって勝てますか?という話です。
トレードは売り方と買い方の戦争ですので、この戦争の観点を持ちながらチャートを見ると景色が変わりますよ
これが上位足の戻り目付近(=レジスタンスライン付近)で起こっている基本的な大衆心理&注文状況ですので、上位足の戻り目付近で買う行為は、逆行されて損切りに合ってしまう優位性が非常に高いと言えます。
まとめると、上位足の戻り目付近には下記の売り注文が溜まっていることになり、売り圧力が相当強いということが言えます。
【上位足の戻り目付近での売り注文】
1. 下降トレンド中であるため、あらかじめレジスタンスライン直下に予約の新規売り注文が入っている(※これが一番多い)
2. 逆張り気味に買っているトレーダーがレジスタンスライン直下に予約の決済売り注文を入れている
3. 逆張り気味に買っているトレーダーがレジスタンスライン到達で決済の売り注文を入れてくる
4. 逆張り気味に買っているトレーダーがレジスタンスライン到達後上げ止まるのを確認して決済の売り注文を入れてくる
5. レジスタンスライン付近で上げ止まったのを確認して新規の売り注文を入れてくる
6. 前回の高値から売っていトレーダーがレジスタンスライン付近で上げ止まったのを確認して追加の売り注文を入れてくる
3.レートが伸びきった所でのエントリー
逆行しやすい局面3つ目は、
「レートが伸びきった所でのエントリー」
です。
レートが伸びきった所でのエントリーとは、具体的には下記チャートのピンク矢印あたりからエントリーすることです。
下がったのを確認してから売るのは素人トレーダーあるあるですね笑
確かに下降トレンド中なので、目線を下に持ち、売り待ちをしておく姿勢は正しいです。
ですが、レートが伸びきっているという現象の裏にある大衆心理や注文状況を考えれば、このような局面でエントリーしてはいけないことが分かります。
まず、レートが伸びきっているということは、既に上から売っているトレーダーが大勢おり、かつそれらの売りポジションを持っているトレーダー達の多くがまだ【利益確定(=手仕舞い)の買い注文】を入れていないということです。
一部のトレーダーは利益確定の買い注文を既に入れてきていますが、多くのトレーダーは「そろそろ下げ止まってきたし、いつ利確しようかなぁ」と考えている局面です
そして、利益確定の決済をまだしていないということは、近い将来利益確定の買い注文が入るということであり、潜在的に買い圧力が強い状態です。
ですので、これ以上レートが伸びづらいです。
しかも、もう既に多くのトレーダー達が売りポジションを持っていて、かつまだ決済をしていませんので、更に追加で売る余力が残っておらずこれ以上レートを下落させる力も残っていません。
あなたがもし下記チャートの□部分から売っていたとして、ピンク矢印の所で売りますか?って話です。
むしろどこで利食いしようかなぁと考え始めている段階ではないでしょうか
つまり、
既に売っているトレーダーが多いからレートが伸びている
↓
ここから更に売るトレーダーがいるか?
↓
いない、いたとしても僅かである
↓
むしろ、レートが下げ止まりの気配を見せてきたので皆利食いを考え始める
↓
売りポジションを持っていた人達の利食いは買い注文なので、潜在的な買い圧力が強い
↓
そういった手仕舞いの買い勢力が多く存在するので、レートはこれ以上伸びにくい
というのが、レートが伸びきっている裏の大衆心理と注文状況です。
しかもこれにプラスして、
さすがに下げ過ぎでしょ
と考える逆張り系トレーダー達も少し下げ止まったのを確認して買ってくるので、そういった買い注文も入ってくることになります。
要するに、レートが伸びきっている局面というのは、
- 既に売りポジションを保有しているトレーダー達の利益確定の買い注文
- 逆張り系トレーダー達の新規の買い注文
というダブルの買い圧力により、ここから更に伸びる優位性は限りなく低いので、エントリーしたら逆行し即損切りということになるのです。
ちなみに、
じゃあ、どこでエントリーすればいいの?
と思った人は、私のPDFレポート(256ページ)にて4つの鉄板エントリーパターンの詳細解説をしていますので、そちらを是非ご覧ください。
4.レンジ相場でのエントリー
逆行しやすい局面4つ目は、
「レンジ相場(売り勢力と買い勢力が攻防真っ最中の時)でのエントリー」
です。
レンジになっているということは、「売り勢力」と「買い勢力」がバチバチにやり合って、その力が均衡している状態だということです。
つまり、下げれば買われ、上げれば売られるので、レートが一方方向になかなか伸びてくれません。
戦争の例だと、5万人の大軍vs5万人の大軍という感じで両者の勢力の力がほぼ均衡していてまだ決着がついていない状態です
ということで、ちょっとしたブレイクとかで買ったりすると、売り勢力にやられてスグに逆行し、損切りにかかってしまうということがよくあります。
ですので、エントリーするのであればレンジを抜け、その後良い形を築いてくるまでしっかりと待つことをお勧めします。
レンジを抜けてくることを期待してエントリーすると、ことごとくやられますので絶対に辞めましょう。
レンジを抜ける前にエントリーし、見事にレンジを抜けてくれて大幅に利益を得られることがたまにはあるかもしれませんが、そういった優位性の低いトレードを繰り返している限り、勝ち続けることは不可能でしょう
異なる時間軸のMAが交差しようとしている局面も逆行しやすい
レンジ相場と似ていますが、異なる時間軸のMAが交差しようとしている局面でのエントリーも逆行に合いやすいです。
異なる時間軸のMAが交差しようとしている局面とは下記のような状態のことを指します。
赤の移動平均線が4時間足の20期間のMA、青の移動平均線が1時間足の20期間のMAを示していますが、ご覧の通り、
- 4時間足からすると戻り売りエリア
- 1時間足からすると押し目買いエリア
となり、両者の思惑が一致しません。
つまり、4時間足トレーダーは売りたいと思っていますし、1時間足トレーダーは買いたいと思っている状態だということです。
下記のチャート図を見れば分かります。
▼4時間足トレーダー
▼1時間足トレーダー
このような状態はレンジ相場と同じように、
「売り勢力(=4時間足トレーダー)」
と
「買い勢力(=1時間足トレーダー)」
がバチバチにやり合っている真っ最中であり、上げれば売られ、下げれば買われるので両者の決着がつくまで静観しておく必要があります。
ですが、そういうことが分かっていないトレーダーは「売り方」と「買い方」が喧嘩をしている真っ最中にエントリーしてしまい、結果、エントリーした直後に逆行され損切りされてしまうのです。
5.よく分からない相場でのエントリー
逆行しやすい局面5つ目は、
「よく分からない相場(=方向感がない相場)でのエントリー」
となります。
レンジ相場と似ていると言えば似ていますが、よく分からない相場とはいくらチャート分析をしても、
- 注文の状況が全く読み取れない
- 大衆心理が読み取れない
- 各時間軸のトレーダーの思惑がバラバラで読み取れない(=MAの方向も各時間軸でバラバラ)
局面の相場のことを指します。
例えば、下記のようなチャートですね。
こういった時は無理にトレードしないで、分かりやすい相場が来るまで静観しておくのが一番です。
「よく分からない相場」は考えるだけ無駄なので、完全にスルーしましょう。
FXは簡単で分かりやすい局面だけを丁寧に獲り切るだけで莫大な金額を稼ぐことができる職業です。
わざわざ「よく分からない相場」でエントリーして、無駄な損失を被る必要は一切ありません
こういった相場は、各時間軸のトレーダーの思惑がバラバラ(=注文状況もバラバラで注文の集中がない)なので、
- 逆行する可能性が高く
- 荒れる可能性も高く
- 伸びない可能性も高く
と最悪の局面となります。
ですので、
「よく分からない相場でのエントリー」
を控えるだけで、エントリーした直後に逆行してきて損切りされるということは極めて少なくなります。
…
ということで以上が、
「逆行しやすい主な5つの局面」
の解説となります。
最後にもう一度纏めておくと、
【逆行しやすい局面】
1.上位足のサポートライン・レジスタンスライン付近でのエントリー
2.上位足の押し目・戻り目付近でのエントリー(=トレンドに逆らったエントリー)
3.レートが伸びきった所でのエントリー
4.レンジ相場でのエントリー
5.よく分からない相場でのエントリー
です。
まだまだ他にも逆行しやすい局面はありますが、最低限この5つは覚えておいてください。
それだけでエントリー後の逆行はかなり減らせるでしょう
エントリー直後の逆行を減らすためには?
これまで、逆行しやすい主な5つの局面を紹介してきましたが、これらをチャートから見つける為には、
「チャートを読む力(=環境認識能力)」
を身に付けるしか方法はありません。
チャートを読む力があれば、
- 逆行しやすく損切りになる可能性が高いポイント(=伸びにくい局面)
- 逆行しにくく素直にレートが伸びやすいポイント(=伸びやすい局面)
を見抜くことができますので、エントリー直後に逆行して悔しい思いをするということはなくなります。
エントリー直後に逆行してしまうということは、あなたがそういった局面(=逆行しやすい局面)でエントリーしているからであり、すなわちそれは逆行しやすい局面であることをチャートから見抜く能力がないからだと言えます。
では、チャートを読む力を身に付けるためにはどうしたら良いのでしょうか?
もちろん、一朝一夕でチャートを読む力が身に付くわけではないですが、なるべく最短で「チャートを読む力」を身に付ける為のステップをこれから紹介したいと思います。
以下の4ステップです。
【チャートを読む力を身に付けるための基本ステップ】
Step1:チャートを読むために必要な基礎知識を徹底的に勉強する
Step2:それらの知識を活かして実際にトレードを行う
Step3:トレード結果を振り返り、分析&改善案を出す
Step4:再度基礎知識を勉強し直して記憶に定着させる
では、1つずつ簡単に見ていきます。
Step1:チャートを読むために必要な基礎知識を徹底的に勉強する
これは当然中の当然ですね。
知識がないということは、
「相場が今現在どのような状態なのか?」
を判断するための材料が自分の頭の中に何もないということです。
相場が今現在どのような状態なのか?が分からないということは、
- 買いを検討する局面なのか?
- 売りを検討する局面なのか?
- 両にらみの局面なのか?
- 待ちの局面なのか?
が分からないということです。
こんな状態で勝てるはずがないことはお分かり頂けると思います。
では、チャートを読むために絶対に勉強しなければならない基礎知識は何かというと、
- ダウ理論(エリオット波動含む)
- マルチタイムフレーム分析
- 大衆心理
- ライン(トレンドライン含む)
- ローソク足
の5つです。
この5つだけは、どんな手法を使おうがどんなインジケーターを使おうがチャートを読む力を付けるために絶対に必要な知識なので、テクニカルで勝負するトレーダーは深いレベルで理解しなければなりません。
ですので、まずはこれらの知識を人に説明できるレベルになるまで徹底的に勉強してください。
ダウ理論とマルチタイムフレーム分析とラインとローソク足を見て、そこから大衆心理を考えるという感じで私はチャートを見ていますよ
なお、これらの基礎知識を勉強する為に必要な本の紹介は、FXで絶対に読むべきオススメ本13冊はこれ!【本当に役立つ本だけを現役FXトレーダーが厳選】にてしていますので、そちらをご覧ください。
また、FXのトレードスキルを最短・最速で上達させる5つの方法【やったもん勝ち】も今回の記事と併せて読むとより理解が深まりますので、是非お読みください。
Step2:それらの知識を活かして実際にトレードを行う
このステップは簡単ですね。
Step1で得た知識を元にチャート分析を行い、実際にトレードしていきましょう。
今までのように何となくトレードするのではなく、間違ってても良いので根拠を持ったトレードをしましょう。
また、リアルトレードだけだと回数が少ない上に資金を減らしてしまう可能性もありますので練習ソフトを使って大量のトレード経験を積みましょう。
では、次のステップです。
次のステップが「チャートを読む力」を身に付けるにあたり、最も重要なステップとなりますね
Step3:トレード結果を振り返り、分析&改善案を出す
多くの負けトレーダー達は、自身の行ったトレードを振り返ったり分析したりをしないので、自分のトレードの強みと弱み(弱点)を把握しておらず、いつまでたっても改善がなされません。
要はPDCAサイクルを回しながら自ら改善点を見つけ、その改善点を克服しながら実践(=練習・訓練)を積んでいくということをしていないということです。多くのトレーダーはやりっぱなしなんですよね。これでは一生上達しません
例えば、あなたは
「今回のトレードはなぜエントリー直後に逆行してきて損切りされたのか?」
の理由をあぶり出すために自分のトレードを分析し、そして今後二度と同じミスをしないような改善案を出していますか?
おそらくしていないでしょう。
もちろん一つ残らず全てのトレードをですよ
他にも、
- どこがダメだったのか?
- 今後どこを改善すれば今回のような負けトレードをなくせるか?
- エントリー直後に逆行しやすいパターンにどのようなものがあるか?
- 自身の負けトレードに共通するパターンは何か?
- 勝ちトレードであっても理論的に間違ってはいないか?
など今後トレードしていく上で修正していくべき改善点(=弱点)を洗い出して、それを潰していく作業を、トレードの都度行っていく必要があります。
トレード中には見落としていたものも後から分析するとよく見えてくるので、なんでこんな所でエントリーしたんだ!馬鹿か!ということがよくあります
この、
「トレードする → トレード結果の分析 → 弱点の把握 → 勉強をして改善して潰す → 次のトレード → トレード結果の分析 → 弱点の把握 → 勉強して改善して潰す」
の繰り返しで、自分の中に経験値が溜まり、チャートを読む力が段々とついてきます。
ですので、必ず自身の行ったトレードを振り返って分析し、改善案を出すということを行ってください。
これはリアルトレードに限らず練習ソフトを使ったバーチャルトレードでも同じようにやるのですよ
とは言え、
そうは言っても、どうやってトレードの分析を行えばいいの?
と、トレードを分析する方法が分からない方が多いと思います。
そこで、トレード分析の具体的な方法を、負けトレードを分析するための7ステップを徹底解説【やれば勝ち組FXトレーダーになれます】という記事で詳しく解説していますので、是非そちらの記事をご覧になっておいてください。
Step4:再度基礎知識を勉強し直して記憶に定着させる
チャートを読むために絶対に勉強しなければならない基礎知識である、
- ダウ理論
- マルチタイムフレーム分析
- 大衆心理
- ライン(トレンドライン含む)
- ローソク足
は、一度勉強したからと言ってそれで終わりかと言えば当然終わりではありません。
その仕入れた知識を実践で使えるレベルにまで昇華させていく必要がありますので、何度も何度も勉強し直す必要があります。
最初に勉強した時は何となく分かっただけだったけど、ある程度のトレード経験を経てもう一回勉強してみると、
なるほど!そういうことだったのか!
と腑に落ちる瞬間に出くわすようになります。
この「腑に落ちる」という経験をすることが非常に大事で、腑に落ちる経験を何度も重ねるたびに、段々とチャートを読む力が身に付いてくるのです。
腑に落ちるという経験をすればするほどチャートを読む力が付いてきているということですね
特にマルチタイムフレーム分析は、本を読んで勉強してちょっとチャートを見ただけで分かるようになるものではありません。
何度も何度も同じ失敗をしながらも、それでも分析・改善・勉強を繰り返し行っていくことで段々と腑に落ちてきて、いつの間にかマルチタイムフレーム分析の能力が身に付いてくるものです。
ですので、Step3と4を安定して利益が出せるようになるまで継続して続けていくことが、チャートを読む力を身に付ける最大の秘訣となります。
…
以上が、
「チャートを読む力(=環境認識能力)を身に付ける為の4ステップ」
の説明でした。
【チャートを読む力を身に付けるための基本ステップ】
Step1:チャートを読むために必要な基礎知識を徹底的に勉強する
Step2:それらの知識を活かして実際にトレードを行う
Step3:トレード結果を振り返り、分析&改善案を出す
Step4:再度基礎知識を勉強し直して記憶に定着させる
この4ステップの中で一番面倒くさいのは、
『Step3:トレード結果を振り返り、分析&改善案を出す』
です。
だから多くのトレーダーがやっていません。
ですが、自身が行ったトレードから目をそらさずにしっかりと向き合って分析し、客観的に見つめ直せる”ほんの一握りの人だけ”が勝ち組トレーダーになることができます。
エントリー後に逆行することは誰にでもあります。
ですが、そういった経験をした後に何をするか?
それが「勝者」と「敗者」を分ける分水嶺になりますので、チャートを読む力を身に付け、最短・最速で勝ち組トレーダーの仲間入りをしたければ、必ずトレードの分析を繰り返し行ってください。
この分析なくして、勝ち組トレーダーになる方法は100%ないと断言します。
FXでエントリーするとなぜ逆に動くのかまとめ
ずいぶんと長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事を読むことで、
・逆行しやすい主な5つの局面
・エントリー直後の逆行を減らす方法
・チャートを読む力を身に付ける為にすべきこと
が分かったと思います。
冒頭でも言いましたが、エントリー直後に逆行して損切りに合いまくるということは、あなたがエントリーしようとしているその局面が、
- 逆行しやすく損切りになる可能性が高いポイントなのか?
- 逆行しにくく素直にレートが伸びやすいポイントなのか?
をチャートから判断できる能力がないということです。
厳しいかもしれませんが、これが【真実】です。
ですので、エントリー直後の逆行&損切りを減らすためには、
「チャートを読む力」
を身に付けるしか方法はないということになります。
チャートを読む力は、一朝一夕で身に付くものではなく、様々な経験や失敗・苦しい思い・地道な分析や検証をして徐々に身に付いてくるものです。
すぐに身に付くのであれば誰もが億万長者になれますね
ですので、「チャートを読む力(=環境認識能力)を身に付ける為の4ステップ」を参考にして、まずはチャートを読む力を身に付けることに全勢力を注いでください。
このスキルさえ身に付けることができれば、エントリー直後に逆行してしまうという問題は解決されます。
ということで、長くなりましたが今回は以上となります。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
では!
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