こんにちは、100億円トレーダーです。
(※顔写真付きの詳しいプロフィールはこちら)
今回は、
なぜ、水平線(水平ライン)に到達したらレートが反転してきたり、抜けたら一気にレートが伸びたりするの?水平線近辺で起こっている投資家心理が知りたい
という方に向けての記事です。
水平線と言えば、ほぼ全てのFXトレーダーが使っているテクニカル分析ツールですが(使っていないのは水平線の重要性が分かっていない素人の人だけでしょう)、
・なぜ、意識されている水平線を抜けたら一気にレートが伸びるのか?
・なぜ、レジスタンスとして機能していた水平線が後にサポートラインとなるのか?
といったように、なぜそうなるか?の理由まで深く理解して使っている人は少ないです。
うわべだけの知識で、適当にラインを引いているだけではないですか?深いレベルで水平ラインを理解している人は相当少ない印象です
ですので今回はそういった方達のために
「水平ライン上ではどのような投資家心理が働いているか」
に焦点を当てて解説していきたいと思います。
本記事では、水平線(水平ライン)とは?や、水平線の引き方は?といった水平線の基礎知識は一切出てきません。基礎を理解しているのを前提に、水平ライン上で起こっている投資家心理についてのみをひたすら解説していきます
水平ライン上でどのような投資家心理が働いているのか?が分かれば、
・なぜ、意識されている水平線を抜けたら一気にレートが伸びるのか?
・なぜ、レジスタンスとして機能していた水平線が後にサポートラインとなるのか?
を深いレベルで理解することができますので、今まで以上に水平ラインを使いこなせるようになるでしょう。
是非今回の記事で、水平ライン上で起こっている投資家心理について理解を深めて欲しいと思います。
それでは早速、本題に入っていきましょう。
水平線(水平ライン)到達でレートが反転してくる際の心理
では、まず最初に水平線到達でレートが反転してくる際の投資家心理について解説していきます。
今回はレジスタンスライン(抵抗ライン)で起こる投資家心理を見ていきます
以下のチャートをご覧ください。
それまで上昇トレンドを築いて上昇していたのに、レジスタンスラインに到達するや否やレートは反転し、そのまま下げていきました(黒□の下落部分)。
このレジスタンスライン付近で何が起こったのでしょうか?
(これまで上昇トレンドを築いていたのに)なぜこのレジスタンスラインから下げだしたのでしょうか?
その理由を投資家心理とともに順を追って説明していきます。
高値は売り勢力が勝った場所
上昇トレンドを築きながら、レートがグングン上昇しています。
上昇しているということは、買っているトレーダーの方が売っているトレーダーよりも多いということです。
売るトレーダーが少ないので上昇しています。当たり前ですね
が、下記チャートのAの部分でレートが反転して一気に下げてきました。
ここで下げてきた理由は、
・逆張り系トレーダーが「さすがに上げ過ぎでしょ」ということで新規で売ってきた
などが考えられますが、いずれにしろ下落したということはこのA部分で売りを仕掛けたトレーダーがたくさんいたということです。
どのような理由かは分からないですが、確実なことは、Aの位置で売りを仕掛けたトレーダーの数が買いを仕掛けたトレーダーの数より多かったということです。買うトレーダーより売るトレーダーの方が多ければ当然レートは下げますよね
こうして一旦の高値が出来たので、ここに水平線(=レジスタンスライン)を引くことができます。
その後、下げていきますが、上昇トレンド中であることには変わりないためBの位置くらいから、
よし絶好の押し目買いのチャンスだ!
と買ってくるトレーダーが大勢現れます。
そういった彼らの買い注文によってレートはまた上昇していきます。
そして、先ほどつけた高値付近(レジスタンスラインを引いた所)まで上昇してきました。
レジスタンスラインに到達すると、ピタリと上昇が終り、少しもみ合った後一気に下げてきました。
なぜレジスタンスライン到達で下げていったのでしょうか?
それはこのレジスタンスライン近辺で起こっている各トレーダーの心理を読み解いていけば、ここから下げていった理由が分かります。
それぞれのトレーダーの思惑を考える
ここでの投資家心理を分かりやすく解説するために、この局面で5人のトレーダーが売買しているとします。
1人目は、この上昇の最初から(下記チャート図のA)買いポジションを持っているトレーダー
2人目は、下記チャート図Bで高値掴みをしてしまいまだ損切りしていないトレーダー
3人目は、下記チャート図Cの押し目から買いポジションを持っているトレーダー
4人目は、前回高値Dのから売りポジションを持っているトレーダー
5人目は、様子見していたトレーダー
この5人のトレーダーです。
この5人のトレーダーは、レジスタンスラインにレートがくることでどのような心理になり、その結果どのような行動を取ると思いますか?
1人ずつ見ていきましょう。
1人目のトレーダー
1人目のトレーダーは、下から買いポジションを持っているのでかなりの「含み益」を抱えています。
そのような状況の中で、レジスタンスラインまでレートが上昇してきました。
ここで多くのトレーダーは、
前回高値に到達した。この高値を超えてさらに上昇するかもしれないけど、前回はここで止められてるし、またここで下げてくるかもしれないなぁ。せっかくの含み益が減るのは嫌だからこの辺で利益確定をしておこう(もしくは半分だけ利食っておこう)
と判断し、利益確定の「売り注文」を出してきます。
2人目のトレーダー
2人目の高値掴みをして塩漬けにしていたトレーダーは、買った後レートが下がってしまいずっと含み損を抱えていましたが、ようやくまたレートが戻ってきたことで、
よっしゃ、やっと戻ってきた!損切りせずに耐えて正解だった。これで損せずにプラスマイナスゼロで終われる
と考えるので、建値付近にレートが戻ってきた時点で決済の「売り注文」を出してきます。
3人目のトレーダー
3人目の押し目Cから買いポジションを持っているトレーダーは、1人目のトレーダーと同様に含み益がありそれを減らしたくないですから、前回高値付近にレートが近づいてきたら利益確定の「売り注文」を出してきます。
4人目のトレーダー
4人目の前回高値Dから売りポジションを持っているトレーダーは、レートがまたレジスタンスライン近く(高値付近)まで戻ってきたことで、
ここで再度レジスタンスされて反転し、下がっていくはずだ
と判断し、追加の「売り注文」を出してきます。
5人目のトレーダー
5人目の様子を見ていたトレーダーは、前回高値付近までレートが戻ってきたのを確認し、
よし、またレートが戻ってきた。ここからきっと反転するはずだから売りを入れておこう!
と判断するので、新規の「売り注文」を入れてきます。
分かりますでしょうか?
このレジスタンスライン近辺では5人のトレーダー全員が「売り注文」を出しました。
もちろん実際の相場の参加者は5人ではないですし、このような局面でも買ってくるトレーダーは必ずいるのでこんな単純ではないですが、とは言え、レジスタンスライン近辺に来ると多くの相場参加者は上記のような投資家心理になります。
このような心理になるので、売りたいと思うトレーダーの数が買いたいと思うトレーダーの数より多くなり、レートは下げていくのです
そのため、レジスタンスラインに到達すると再びレートが反転してくる傾向が高いのです。
更に細かくこのレジスタンスライン近辺の心理を見ていくと..
以上が、レジスタンスライン付近の大まかな投資家心理及びそこからくる行動です。
が、
この局面を更に細かく見ていくと、安値割れの所に大量の売り注文が集中しており、その売り注文を巻き込んで一気に下げていることが読み取れます。
もう一度下記チャートをご覧ください。
レジスタンスライン到達で、先ほど説明したように売ってくるトレーダーが多くなるので、上昇勢いが弱り、「買ってくるトレーダー」と「売ってくるトレーダー」のバランスが均衡してきました。
だからここで一旦のレンジを形成してきています
そのような中、明確に認識できる安値を付けて、再度高値更新を目指す動きを見せてきました。
ここで安値をつけて一旦上がっているということは、ここを押し目だと認識して買っていったトレーダーがたくさんいるということです。
「売り」よりも「買い」が勝ったため上昇したのです
この後、
・高値を更新していくか?↓↓↓
・再度レジスタンスラインに抑えられてWトップを形成してくるか?↓↓↓
は、まだ分かりませんが、仮にWトップを形成しこの安値を抜けてきた場合、短期的に下降トレンドに突入することになります。
下降トレンドに突入するということは、下げ方向に優位性があるということなので、
・売っているトレーダー=更に売りポジションを追加してくる
・様子見しているトレーダー=新規の売りポジションを入れてくる
となり、ほぼ全てのトレーダーが一斉に売ってくることになります。
具体的には、まず下から買いポジションをずっと保有し、まだ利益確定をしていないトレーダー(先ほどの例で言えば1人目のトレーダー)は、この安値割れの所に「利益確定の売り注文」を入れてきます。
また、Cの押し目から買い、まだ利益確定を行っていないトレーダー(先ほどの例で言えば3人目)も、この安値割れの所に「利益確定の売り注文」を入れてきます。
更に、前回高値Dから売りポジションを持っているトレーダー(先ほどの例で言えば3人目)でまだ追加の売りポジションを取っていない人も、この安値割れの所に「追加の売り注文」を入れてきます。
もう既に追加の売りポジションを持っていて、更に追加で売ってくるトレーダーもいるでしょう
更に更に、まだ下がるかどうか分からないと思って様子見していたトレーダー(先ほどの例で言えば5人目)も、この安値割れの所に「新規の売り注文」を入れてきます。
更に更に更に、直近安値から高値更新することを期待して買っていったトレーダーも、この安値割れの所に「損切りの売り注文」を入れてきます。
このように、下記チャートの安値割れの所には上記で説明した様々な思惑の「売り注文」が溜まっていくことになります。
【安値割れに入っている売り注文】
1.利益確定の売り注文
2.追加(売り増し)の売り注文
3.新規の売り注文
4.損切りの売り注文
その後レートは再度レジスタンスラインまで上昇していきますが、結局売り勢力が勝ちレートが下げてくることで、Wトップを形成し、直近安値を割ってきました。
Wトップの安値(ネックライン)割れは、高値を2度試したけどダメだったという明らかなサインを相場が出したことになるので、トレーダーの心理としては一気に売りに傾きます
この安値直下には、先ほど説明したように様々なトレーダーの「売り注文」が大量に集中していますから、安値を割ってくることでそれらの売り注文を巻き込んで一気に下げていきます。
これが、今回のレジスタンスライン付近で起こった投資家心理とそれによって引き起こされた行動の説明となります。
このように水平線付近での投資家心理を読むことができれば、
・どこに注文が集中するのか?
が分かりますので、今まで以上に水平線を使ったトレードがより納得のいく根拠を持って(自信を持って)できるようになります。
レジサポラインが機能する理由を投資家心理の面から解説
レジスタンスライン付近で起こった投資家心理が分かった所で、次にレジサポラインが機能する理由を、これまた投資家心理の面から解説していきたいと思います。
以下のチャートをご覧ください。
黒の太線がレジスタンスライン(抵抗線)となり、何度も何度もレートが止められていることが分かります。
このレジスタンスラインはめちゃめちゃ効いていますね
このレジスタンスライン到達で下げていく理由は、先ほども説明しましたが、
②ライン到達で反転してくることを期待した人の新規の売り
③ライン突破を狙って高値で買った人の損切りの売り
④ライン付近から既に売っている人の追加の売り
といった売り勢力の売り注文が、買い勢力の買い注文を上回るからです。
何度も何度もこのレジスタンスラインで止められていましたが、安値を切り上げてくることでだんだんと売り勢力の勢いが弱まり、遂にレジスタンスラインを突破してきました。
このレジスタンスラインの直上には、レジスタンスライン到達から反転を狙って売っていたトレーダー達の損切りの売り注文が大量に入っていますから、レジスタンスラインを突破するとそれらの売り注文を巻き込み、一気に上昇していきます。
また、これだけレジスタンスされていると、
このレジスタンスラインを抜けたら買っていこう
と考えるトレーダーが出てきて、レジスタンスラインの直上に新規の買い注文を入れてきます。
ですので、
②ラインを抜けたら買っていこうと考えているトレーダー達の新規の「買い注文」
という2つの買い注文によって、下記チャートの□部分は上昇しているということです。
レジスタンスラインを抜けることで相場参加者の目線が変わる
これまで抑えられていたレジスタンスラインを突破することで、相場参加者の目線が下から上に変わります。
レジスタンスラインを突破してきたということは、
「売り買いの戦いに決着がついて買い勢力が勝った」
ということであり、相場参加者の目線は買い目線に傾きます。
また、ダウ理論でチャートを見ても、レジスタンスラインを突破してきたことで、安値切り上げ高値更新をしてきましたので上昇トレンドに突入、下げてきたら買いたいと思うトレーダーが多くなります。
つまり多くのトレーダーが「押し目買い」を検討し始めるということです
その後、レジスタンスラインを突破して一旦上昇するものの、再度下落をしてきました。
なぜ、ここで下落してきたか分かりますか?
ここで下落してきた理由は、
・下記チャートのAやBで買っていたトレーダーの利益確定の売り注文↓↓
・前回安値からなる水平線到達で逆張り的に仕掛けてきた新規の売り注文↓↓
・下記チャートのCで買って損切りできずに塩漬けしていたトレーダーの決済の売り注文↓↓
といった理由により一旦の下落を見せてきているのです。
ですが、レジスタンスラインも突破した上に、上昇トレンドに突入していますのでここから「売り」を考えるトレーダーの数は少なく、大して下がりません。
相場参加者の多くは「買い目線」です
そしていよいよ先ほどまで強力なレジスタンスラインとして機能してたラインにレートが到達してきました。
チャートを見て頂ければお分かりの通り、このライン到達でレートは止められ、反転し、大幅上昇していきました。
これが皆さんご存知のレジサポラインですね
ではなぜ、今までレジスタンスだったラインでレートが止められ、今度はそこがサポートになって上昇していくのでしょうか?
そりゃ、それがレジサポラインだから当然でしょ
と言う方は大勢いると思いますが、
・なぜ、今までレジスタンスだったラインがサポートに変わるのか?
の根本的な理由を分かっていないトレーダーは多いです。
ですので、今までレジスタンスだったラインがなぜ今度は逆にサポートラインとして機能していくのか?を投資家心理の観点から説明していきます。
レジスタンスラインがなぜサポートラインに変わるのか?
なぜ、これまでレジスタンスだったラインが、一転してサポートラインになるのか?
それには5つの理由があります。
【レジスタンスラインがサポートラインに変わる5つの理由】
1.建値決済の買い注文が入るから
2.利益確定の買い注文が入るから
3.損切りの買い注文が入るから
4.新規の買い注文が入るから
5.追加の買い注文が入るから
それでは、1つずつ説明していきます。
理由その1:建値決済の買い注文が入るから
レジスタンスラインがサポートラインに変わる理由その1は、
「レジスタンスラインから売っていたトレーダーで、まだ損切りしていない人達の建値決済の買い注文が入るから」
です。
ん?どういうこと?
と思った方に詳しく説明していきます。
レジスタンスライン到達から反転を期待して売っているトレーダーがたくさんいることは先ほどお伝えしましたよね。
で、彼らの大部分は損切りの買い注文をレジスタンスライン直上に入れています。
下記チャートの□部分で一気に上昇するのはそういった彼らの損切り注文を巻き込むからでしたよね。
ですので、レジスタンスラインを突破してくることで、多くのトレーダーは損切りされており、持っていた売りポジションは既に解消されている状態です。
が、
レジスタンスライン直上に損切りを入れずに放置して、
ヤバいヤバい、損切りするの忘れてレートが上昇してしまった。。このまま上に行って含み損がどんどん拡大したらどうしよう。。
とガクガクブルブル震えているトレーダーも数多くいます。
下記チャートのようにレジスタンスラインを抜けた後、一切戻ることなくそのまま上昇し続ける場合もありますからね。そりゃ気が気でないでしょう
幸運なことに今回の局面では、レートはそのまま上がり続けないで、彼らが売った建値近辺まで下がってきました。
その時あなたならどう思いますか?
良かったぁー!!レートが建値付近まで戻ってきた!これで損せずに済む。さっさと逃げとこう
と思うのではないでしょうか。
実際、このように思う多くのトレーダー達が建値決済の買い注文を入れてくるので、レジスタンスラインとして機能してたライン付近でレートは下げ止まり、その後反転上昇していくキッカケとなるのです。
これが1つ目の理由です。
理由その2:利益確定の買い注文が入るから
次に2つ目の理由ですが、それは、
「この下落の頂点から逆張り気味に売っていったトレーダーの利益確定の買い注文が入るから」
です。
この売っていたトレーダー達のほとんどは、
上昇トレンドであることは分かっているけど短期的な下げをサクッと獲りにいきたい
という感じで売りポジションを持っています。
もちろん中には、まだ下降トレンドだと思って売ってきている素人のトレーダーもいますよ
ですので、彼等は直近の目安であるレジスタンスラインにレートが近づくとサクッと利益確定の買い注文を出してきます。
ライン到達でサクッと利確せずに様子見しているトレーダーも、レジスタンスライン近辺で下げ止まりレートが上昇してくる兆しを見ると、
あ、これはもう下に行かないな。トレンドは上昇トレンドだしこの辺で逃げておくか
ということで、利益確定の買い注文を入れてきます。
彼らのこういった「利益確定の買い注文」が入ることで、レートはライン近辺で下げ止まり、その後反転上昇していく流れになっていきます。
これが2つ目の理由です。
理由その3:損切りの買い注文が入るから
3つ目の理由は、
「この下落の最後の方で売っていたトレーダーの損切りの買い注文が入るから」
です。
最も下手糞なトレーダー達ですね
彼らは自分が売った直後にスグにレートが上昇していくのを見て、
ヤバいヤバい、完全に売るのは間違いだった。早く損切りしないとどんどん含み損が拡大してしまう
と思うので、損切りの買い注文を入れてきます。
理由その4:新規の買い注文が入るから
4つ目の理由は、
「上昇トレンドに突入したので、押してきたら買いたいと思っているトレーダー達の買い注文が入るから」
です。
先ほども説明したように、何度も何度も抑えられてきたレジスタンスラインを突破することで、相場参加者の多くの目線が「売り」から「買い」に傾きます。
また、ダウ理論的にもレジスタンスラインを超えることで上昇トレンドに突入しましたので、
レジスタンスライン付近まで戻ってきたら買いたい
思うトレーダーの数の方が一気に多くなります。
その結果、ライン付近までレートが下落してくるとこういった人達の新規の買い注文が入ってくるのでレートは上昇していくことになります。
特にこのライン付近で、下位足でWボトム(もしくは安値切り上げ)をつけてネックラインを越えてくれば完全に安値更新に失敗したことになりますので、更なる新規の買い注文が入ってきます。
理由その5:追加の買い注文が入るから
5つ目の理由は、
「下記チャートのAやBから買いポジションを保有しているトレーダーの追加の買い注文が入るから」
です。
上記チャートのAやBを起点にして上昇しているということは、そこで買っていったトレーダーが多くいたということです。
当然彼らの中には、買いポジションをまだ保有し「含み益」を抱えているトレーダーがいますので、レジスタンスライン付近でレートが下げ止まり反転の兆しを見せてくると、更なる上昇を期待して、追加の買い注文を入れてきます。
理由まとめ
これらの買い注文が集中することが、
「レジスタンスとして機能していたラインが後にサポートラインとなる理由」
です。
もう一度まとめると、
【レジスタンスがサポートに変わる5つの理由】
1.建値決済の買い注文が入るから
2.利益確定の買い注文が入るから
3.損切りの買い注文が入るから
4.新規の買い注文が入るから
5.追加の買い注文が入るから
(※上記をクリックすると該当箇所にジャンプすることができますので、忘れたところは再度読み直しましょう)
上記の
「5つの買い注文」
がレジスタンスライン付近で集中し、その買いの注文数が売りの注文数を上回るため結果的にサポートラインになり、そこを起点として上昇していくということです。
恐らくここまで理解した上でレジサポラインを使っているトレーダーはあまりいないので、この記事を見て勉強している皆さんはラッキーです
FXの水平線で起こる投資家心理まとめ
いかがでしたでしょうか。
FXの水平線(水平ライン)で起こる投資家心理とそれによって彼らがどういった行動を取ってくるのか?を解説してきました。
少しは理解して頂けていたら良かったです
単に、
「レジスタンスラインに到達したら反転してくる可能性が高い」
「レジサポラインは機能しやすい」
というようなうわべの知識だけを覚えるよりも、
・なぜ、レジサポラインは機能しやすいのか?
といった「真の意味(投資家心理)」を理解することの方が、今後安定して利益を上げ続けていく為には必要となります。
これらの投資家心理を理解することができれば自信を持ってトレードすることができるようになります
ですので、今回の記事をキッカケに、
「この水平ライン付近ではどういったトレーダーがどういった注文を出してくるのか?」
といった投資家心理を考えながら、水平ラインを使ってください。
もちろん投資家心理を理解することは一朝一夕で出来るようになることではないですが、それができた時、びっくりするくらいトレード成績が安定してくることをお約束します。
それでは今回は以上となります。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
PS.
今回の記事を読んで、投資家心理(=大衆心理)についてもっと深く勉強したいと思った方は、FXチャートから大衆心理を読み安定して利益を上げる方法【大衆心理を読むコツとは?】という記事も併せてご覧ください。
チャートを見る目が一段階レベルアップすると思います。
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