こんにちは、100億円トレーダーです。
(※顔写真付きの詳しいプロフィールはこちら)
今日は、
「リチャード・デニスが5万を230億にした4つのルール」
ということで、伝説のトレーダーであるリチャード・デニスがピザ宅配のバイトで貯めた5万という少ない資金からどうやって230億もの大金を稼ぐに至ったか?を公開していきたいと思います。
すげーな!一体どうやって彼は230億も稼いだんだ!?
と思われるかもしれませんが、彼が自分に課していたルールは4つだけでした。
そして、その4つのルールを頑に遵守した結果、5万を230億にしたのです。
しかも5万を230億にした期間は、わずか10年だというから驚きです(ちなみにBNF氏はわずか5年で100億に到達しています、化け物ですね)。
では、その【4つのルール】をこれから説明していきましょう。
是非あなたのトレード技術向上に役立ててみてください。
リチャード・デニスって誰?
リチャード・デニスを知らない人もいるかもしれませんので、簡単に紹介しておきます。
米国の株式トレーダー。
ピザ宅配のバイトで貯めた5万円を、わずか10年で230億にした実績をもつ伝説のスーパートレーダーです。
1995年に利回り108%、1996年には112%の利益を上げて、”Futures and Options World Magazine”におけるトップ10ファンドマネージャーランキングで第4位を獲得しています。
年に2〜3回発生するビッグトレンドを根こそぎ獲りにいくというスタイルをとる長期トレンドフォロワーで、年にたった数回のトレードで1年間の利益の全てを叩き出していたようです。
リチャード・デニスを有名にしたのは、パートナーのウィリアム・エックハートとともに始めた
【タートルズ】
というトレーダー集団を作ったことです。
リチャード・デニスは、
「優秀なトレーダーを育成できる(=技術)」
と信じていたのに対して、ウィリアム・エックハートは
「優秀なトレーダーは生まれ持った才能であって努力でどうにかできることではない」
と信じていました。
そして彼らはこの、
・優秀なトレーダーを育成することは可能か否か?
という論争に決着を付けるべく、ウォールストリートジャーナルに全面広告を打って大々的な募集を行いメンバーを集めました。
それがトレーダー集団の「タートルズ」です。
この「タートルズ」はのちに驚異的なパフォーマンスを叩き出し、4年半のあいだに数百億円規模の凄まじい爆益を上げたと言われ、正しい訓練を積めば優秀なトレーダーは育成できるということが証明されました。
その結果、彼は世界中の投資家の間で「伝説」と呼ばれるほどのトレーダーとなりました。
..とここまでが、リチャード・デニスの簡単な説明となります。
では、
「そんな伝説のトレーダーと呼ばれた彼がどのようにして5万を230億にしたのか?」
その4つのルールを今から説明していきたいと思います。
エッジ(優位性)のある取引をせよ
これが1つ目のルールです。
どういうことかというと、
「正の期待値を持つルール、すなわち長期的に見てプラスのリターンを有むトレードルールをまず見つけ、そのルール通りのトレードをしろ」
ということです。
正の期待値ゲームとは、勝つ可能性がプレーヤー側にあるゲームのことだ。
トレードではこの正の期待値の手法がなければ、優秀な資金管理や強靭なメンタルがあっても勝てない。 #トレーダー— なおき@FX (@Expectedvaiue) 2019年4月5日
当然といえば当然のことですが、FXトレードの世界で負けて退場していく人はこの
「正の期待値(=確率的優位性)を持つ売買ルール」
を往々にして持っていません。
多くは主観に基づいた丁半博打のむちゃくちゃなトレードをしています。
リチャード・デニス自身にインタビューしたこともあるジャックシュワガーは彼のことをこう記述しています。
彼はこのようにときどき起こる損失をゲームの一部と受け入れることを身につけているようだ。
彼は自分の基本的なトレード戦略に従っていれば、やがて結果は改善してくると信じているので、損失を出しても自信は揺るがないのだ
つまり彼は一時的に負けていても、
「正の期待値(=確率的優位性)を持つ売買ルール」
を繰り返し実行していけば、最終的には必ずプラスになることが分かっているので何も動揺することはないと言っているのです。
どういうことか?
分かりやすいように数字を使って説明してみましょう。
例えば、損失を「-1」まで許容し、利益は「3」で確定する売買ルールがあるとします。
勝率60%だとしたら10回トレードすると、損失は「-4」で利益は「18」の差し引き「14」の利益となります。
【勝率60%のリスクリワード1:3の売買ルール】
▶︎勝ちの合計額
6回×3=18
▶︎負けの合計額
4回×1=4
▶︎差し引きトータルの利益
+14
勝率50%でも、損失は「-5」で利益は「15」の差し引き「10」の利益となります。
【勝率50%のリスクリワード1:3の売買ルール】
▶︎勝ちの合計額
5回×3=15
▶︎負けの合計額
5回×1=5
▶︎差し引きトータルの利益
+10
つまり、このルール通りのことをしていれば、やればやるほど利益がでることがお分かりかと思います。
簡単に言うと、これが
「正の期待値を持つ(=勝てる)売買ルール」
であり、リチャード・デニスはそのルールをまずは確立し、そのルール通りの取引をしていれば必ず勝てるということを言及しているのです。
ですからあなたがまずやるべきことは、
「勝ったり負けたりを繰り返しながらも結局のところはトータルでプラスになるような優位性のある売買ルール(トレード手法)」
を自分で確立することです。
長期的に見れば、勝てると分かっている手法を私は持っている。
取引をしているうちには損を出すこともある。
負ければ、次には取り返す。
自分の手法に従って取引を続けていれば、最後にはうまくいく。
まず、トップトレーダーたちはマーケットでお金を失っても大丈夫だと考えている。
次に、ゲームを始める前に、自分が勝つと分かっている。
トレーディングというゲームを始める前に、勝つと分かっていたら損失を出しても困らない。
それは最終的に利益を得るためのプロセスの一部に過ぎないと理解しているからだ。
プロのトレーダーは、勝つためには損失を出すことも必要だと理解している。
それはトレーディングプロセスになくてはならないパーツなのだ。
トレーディングで勝つためには、これを理解する必要がある。
リスクを管理せよ(資金管理)
2つ目のルールは「リスクを管理せよ」です。
俗に言う資金管理です。
詳しくは、なぜFXは資金管理が重要なのか?【その理由を解説します】に書いていますから読んでおいて欲しいのですが、資金管理をしていないとどれだけ優れた売買ルールを持っていたとしてもいずれ資金を溶かして退場します。
特にリチャード・デニスの手法は長期トレンドフォローだったため、勝率が低く、負けることありきだったそうです。
なんでも10連敗、20連敗は当たり前だったとか。
ですが、長期トレンドフォローというのは、獲れる時は
「負けの何倍もの利益を一気に獲れる手法」
です。
だからこそ、その獲れる時に勝負ができるように資金を何が何でも守らなければなりませんでした。
イメージ的には、
損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り
(※資金30%減)
からの
ウルトラ爆益
(※資金200%増)
みたいな感じです。
詳しくは知りませんが、本などを読む限り、おそらく勝率は1〜2割でリスクリワード1:20くらいのトレードをリチャード・デニスはしていたのだと思います。
そうだとした場合、仮に勝率2割だとして、100回トレードした場合
▶︎勝ちの合計額
20×20回=400
▶︎負けの合計額
1×80回=80
▶︎差し引きトータル利益
+320
という感じになり、ルール通りにやれば理論上やればやるほど儲かることになりますが、勝率が低く負けの回数の方が圧倒的に多いため1回のトレードでリスクを取り過ぎていると、資金を溶かして退場させられてしまいます。
せっかく長期的に続けていけば勝てるゲームに参加しているのに、1回のトレードでリスクを取り過ぎていたら利益をあげることができませんから、リチャード・デニスはそれを防ぐ為に「厳格な資金管理ルール」をもうけていたということが言えるでしょう。
また正の期待値(確率的優位性)を持つルールを既に持っていれば大数の法則にのっとって必ず勝てると先ほど言及したが、必ず連敗期が来るのでそこで資金を失わないように「資金管理」が重要になってくる。何故ならいくら正の期待値を持つルールを持っていたとしても資金管理を無視したトレードを
— 100億円トレーダー (@million_trader8) 2018年12月17日
やっていれば連敗期がきた時に一気に資金を溶かす事になる。長く生き残る為に必ず必要なのは「資金管理」である
— 100億円トレーダー (@million_trader8) 2018年12月17日
首尾一貫せよ(ルールを守れ)
これが3つ目のルールです。
「長期的に見てプラスのリターンを有むトレードルールを確立したなら、リスク管理をした上で首尾一貫してエントリーしろ」ということです。
正の期待値(確率的優位性)を持つルールを既に持っているなら、あとは一貫してそのルールを頑に守り続ける事が勝者への最短距離。相場は結局の所分からないものであり、その分からないものを分かろうとするのではなく、分からないのだから確率的優位性に賭け続けるという思考が大事。 pic.twitter.com/fBo7bzKpuC
— 100億円トレーダー (@million_trader8) 2018年12月17日
大数の法則が働くので、そのルールに確率的優位性がある限り必ず勝てるという事になる。カジノが何故あんなにも儲かるかというと、各ゲームのルールがディーラー側の確率的優位性になっているため、安定した収益を積み重ねる事ができる。よってそれをトレードにも応用すれば良い。
— 100億円トレーダー (@million_trader8) 2018年12月17日
ですが、昔の私を含め、多くのトレーダーはなかなかこれが出来ません。
例えば、負けが続いているとき、本来エントリーすべきポイントが来ているのに、
ホントは入るべきポイントだけどなぁ。また負けたらどうしよう、恐いなぁ。とりあえず今回は様子見でやめておこう。
などと言った個人的感情を持ち込み、エントリーしていれば勝てていたであろうチャンスをみすみす逃してしまうというようなことをした経験はありませんか?
おそらくあると思います。
私も何回も何回も何回もあります。
確率的優位性を発揮する為には一貫しなければならない。「前回も前々回も負けたから今回負けたらどうしよう」等の恐怖感情が出てくる事で躊躇してしまい、入るべき局面でエントリーしないとかをやっていると確率的優位性が発揮されない。要するに大数の法則が働かずその確率に収斂してこない#ドル円 pic.twitter.com/bqPQ7lxNbb
— 100億円トレーダー (@million_trader8) 2018年12月19日
これは「連想力」といって、危機回避を最優先におく人間の脳の仕組み(=本能)です。
そして、この「連想力」がトレードではかなり厄介です。
トレードで成功したいならば、この「連想力」を制御していかなければなりません。
例えば、連敗が続くと脳内では「連想力」が発動されます。
先ほども言いましたが、その状態でエントリーポイントが来たとします。
が、あなたの脳内では「連想力」が既に発動されているので、
う〜ん、どうしよう。また負けるかもしれないし、今回は様子を見よう
ということをしてしまいます。
そして往々にしてそういう時に限って、思惑通りにレートが大きく動いて収益機会を逃し悔しい思いをします。
トレードというものは本来1つ1つ独立しており、前回のトレードとは「相場環境」も「参加者」も「需給」も何もかも違いますから、前回のトレード結果は今回のトレードと何の関連性もありません。
ですから、
ホントは入るべきポイントだけどなぁ。また負けたらどうしよう、恐いなぁ。とりあえず今回は様子見でやめておこう。
などということを考える必要は全くありません。
ですが、人間の脳の仕組み(=本能)はそうはさせてくれません。
人間の脳は、前回の【負け】をあなたの頭によぎらせることで(=連想力)、恐怖感情を呼び起こし、何の関連もない今回のトレードのエントリーを躊躇させる方向に仕向けてきます。
あなたにもこのような経験は多々あると思いますが、トレードで勝ちたいならこの「連想力」を何としてでも封じ込めていかなければなりません。
「連想力による恐怖感情の発生 → エントリーの躊躇」
ということを繰り返している限り、勝てるときに勝てなくなるので、トータルプラスになるような売買ルールを持っていたとしても勝ち越すことが出来なくなってしまいます。
よって、自分で決めたトータルでプラスになるような売買ルールがあるのであれば、そのルール通りのエントリーを「首尾一貫して遂行していくこと」がとても重要になります。
特にリチャード・デニスの場合、
損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り→損切り
からの
ウルトラ爆益
のようなトレードスタイルですから、前回の負けを引きずってエントリーしないことは致命的だったと言えます(まさに勝てるものも勝てなくなる)。
だからこそ彼は、ルール通りのポイントが来たら首尾一貫して必ずエントリーするという【規律】を身につけその規律を徹底的に遵守していたのだと思います。
トレーダーにとって最も重要な事は「規律」であり、確率論的思考を脊髄にまで染み込ませ、自分の売買ルールにのっとってエントリーチャンスが来たら機械的に淡々と一貫して実行して行く事である。そしてこの一貫してルールを守り続けるという「規律ある行動」がトレードにおいて最も難しい行動でもある
— 100億円トレーダー (@million_trader8) 2018年12月17日
シンプルであれ
リチャード・デニスは、
稼いでいるトレーダーと普通のトレーダーとの違いは、市場の流れ(=トレンド)に乗っているかどうかだけだ
と発言しています。
トレンドに乗るという非常にシンプルなことをするだけで爆益を出せるということですね。
市場の流れ(=トレンド)が出ているということは、既に群衆(=多数派)がそちら方向を向いているということであり、素直にその流れに乗っかっていくのが最も期待値が高くシンプルに稼ぎやすいと言えます。
相場とはトレーダーの総意が作る方向(=群衆が向っている方向)に基づいて動いており、極論すればその方向に賭ければいいだけですから、トレンドに乗ることこそが最もシンプルに稼げてしまう方法であるということを彼は言っているのだと思います。
トレードなんて
「群衆(=投資家の総意)が今現在どちらの方向を向いているのか?」
をチャート上から見つけ、その方向に乗ればいいだけですから、非常にシンプルですね。
インジケーターを入れまくって、自分からチャートを複雑にしてしまっている人ほど勝っていないものです。
トレードとは「多数派についていくだけ」。つまり、今現在群衆がどちらの方向を向いているのか?を見つけ、その方向に乗っかっていくだけ。
☑何故勝つのか?=方向(多数派)が分かるものに乗っかっていっているから
☑️何故負けるのか?=方向(多数派)が分かっていないのにエントリーしているから pic.twitter.com/d9ioBYA7kd— 100億円トレーダー (@million_trader8) 2019年4月26日
トレードは「予測」するものではなく、チャート上の事実から群衆の向っている方向を見つけ、その方向にただ乗る「だけ」のもの。例えば「流れるプール」の順行方向に逆らっていく人なんているか?ってこと。絶対にいない。そんなことをしたって全然進まないし、監視員に怒られて順行方向に戻されるだけ pic.twitter.com/QqXPbRA3k4
— 100億円トレーダー (@million_trader8) 2019年4月26日
流れるプールに逆行すると全然進まないし、監視員に怒られる、かつ多くの人は流れるプールに順張りで動いているので一人だけ逆行すると、群衆から白い目で見られ誰かに注意され、結局、流れるプールの順行方向に戻される、これがトレンドということ(一時的に逆行できても戻されるということ) pic.twitter.com/9ASRvXAG3S
— 100億円トレーダー (@million_trader8) 2019年4月26日
この意味が分かると、トレードは超簡単になる。他にも例えばコンサート帰りの駅までの大行列の流れに1人だけ歯向かって逆行していくか?ってこと。そんなことしたって勝てる訳ないし、あっさり群衆の波に飲み込まれて元に戻されるだけ。これがトレンド。流れに乗るだけでいいんだよ、トレードは。
— 100億円トレーダー (@million_trader8) 2019年4月26日
この群衆の方向がどちらを向っているのかを見つけるのがテクニカル分析。チャートの奥に何十万人・何百万人という人がいることを忘れていけない。何故上がるのか?=何十万・何百万人という人が上方向を向いて歩いているから、だからその流れに乗るだけでいい。他人が作った流れに乗るだけで勝てる。
— 100億円トレーダー (@million_trader8) 2019年4月26日
まとめ
いかがだったでしょうか?
最後にまとめると、
【リチャード・デニスが5万を230億円にした4つのルール】
1.エッジ(優位性)のある取引をせよ
2.リスクを管理せよ(資金管理)
3.首尾一貫せよ(ルールを守れ)
4.シンプルであれ
ということでした。
結局のところ、リチャード・デニスが言っているのは、
資金管理をした上で、繰り返し行えばトータルでプラスになる売買ルール通りのことを首尾一貫して行えば勝つことができる
ということです。
これはリチャード・デニスに限らず古今東西の勝ちトレーダー達が言っていることであり、これができればあなたも勝ち組トレーダーになることができます。
ですが「言うは易し行うは難し」で、これらのことを実行していくこと簡単なことではありません。
特に、3.首尾一貫せよ(ルールを守れ)に関して、自分が決めた売買ルールを守って長期的に継続していくことは本当に難しいことです。
勝ち出すと欲が出てきてルール破りしたり、負けが続くと恐くなってこれまたルール破りするなど、相場は本当に人間の弱いところをついてきます。
人間の「欲」が、そして「恐怖」があなたを自滅へと導きます。
勝てる売買ルールを既に持っているのに、あなたの本能がそれをさせてくれないのです。
「欲」や「恐怖」があなたの目標達成を邪魔してくるのです。
だからこそトレーダーに求められる最も重要なものは【規律】です。
絶対に何が何でも自分の売買ルールを守るという【規律】です。
そして売買ルールさえ守ることができれば、トータルプラスを実現することができるのですから、その経験が自信になります。
(※売買ルール通りにトレードしても利益が残らないのであれば、その売買ルールを修正していく必要があります)
あ、連敗して資金が減っても売買ルール通りのことをしていれば最終的に利益は残るんだな
という成功体験を積んでいけば、例え連敗期がきても売買ルールさえ守っていれば最終的に利益は残るんだという確信があるので、自分の「欲」や「恐怖」といった感情に支配されなくなります。
ここまできたらもうあなたは勝ち組トレーダーの仲間入りです。
是非ともあなたも「勝てる売買ルール」を既に持っているならば、仮に連敗期が来ても、自分の売買ルールは絶対に守る!という気概をもって相場に向き合ってみてください。
今までのトレード成績が嘘だったかのように、勝てるようになると思います。
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